■ 第1回日本プライマリ・ケア連合学会学術集会発表・WS開催CFMD指導医・フェロー・レジデントが下記の発表を行いました(2010年6月26-27日 東京国際フォーラム)■ 口演・ポスター発表 1.「医師不足、診療科偏在の解消に向けたママさんドクター・リターン支援プログラム」の紹介 錦織麻紀子①、鈴木 利哉②、奈良 信雄②、高野 省吾③、原 義人③ ①医療福祉生協連 家庭医療学レジデンシー・東京 せいきょう/上井草診療所、②東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター、③青梅市立総合病院 内科 【目的】近年日本において、医師不足や診療科偏在が社会的問題となっている。医療資源不足の解決方法の一つに、休職中の女性医師の復職が挙げられる。しかし、知識や技能に対する不安、家事・育児・介護など様々な問題のため、復職への一歩が踏み出せない女性医師もいると思われる。このような女性医師を対象に、東京医科歯科大学では2008 年度より復職支援プログラムを開発し実施している。
2.「WHO高齢者にやさしい診療所ツールキット」を利用した質改善のとりくみ 井上 真智子①、山梨 啓友②、高松 典子③ ①東京ほくと医療生活協同組合・北足立生協診療所、②医療生協さいたま生活協同組合・大井協同診療所、③尼崎医療生活協同組合・本田診療所 【目的】Age-friendly Primary Health CareCentres Toolkit(WHO, 2008)を診療所で活用することによる高齢者ケアの質改善における有用性を検討する。
3.診療所に求める医師像についてのアンケート結果 阪下 紀子①、森永 太輔②、尾関 俊紀③、聞間 元④ ①三島共立病院、②かにえ診療所、③みなと医療生協協立総合病院、④きたはま診療所 【目的】地域や診療所を利用する方にとって、診療所の医師に求めるスキルや態度などのニーズを探る。
4.Chronic Care Model の評価指標であるAssessment of Chronic Illness Care日本語版の作成 渡邉 隆将①、松島 雅人②、藤沼 康樹③ ①東京ほくと医療生活協同組合・北足立生協診療所、②東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター臨床疫学研究室、③医療福祉生協連 家庭医療学開発センター(CFMD) 【目的】糖尿病など高有病率のため臓器別専門医だけでは対応できない慢性疾患に対して,家庭医が果たす役割は膨張するばかりである.しかし慢性疾患ケアの質を高めるためには,それを提供するシステムの改善が重要であるにも関わらず,わが国ではあまり注目されてこなかった.米国では1990 年代にChronic Care Model(CCM)という慢性疾患に共通するケアシステムが開発され,すでにプライマリ・ケア環境で応用されている.実際に糖尿病・他の慢性疾患などについてケアの質が改善されたという報告も数多くなされてきた.このモデルを実際の診療現場に応用するプロセスとして,まずCCM に定義されるシステムがどの程度整備されているかを評価する必要がある.2002 年Bonomi らは,Assessment of Chronic IllnessCare(ACIC) という評価シートを開発し,これによって質の改善度を評価することが可能となった.今回,私たちはこのACIC を翻訳し,日本語版を作成した.
5.ふじみ野市地域診断の試み 山梨 啓友①、成田 忠友①、藤沼 康樹② ①医療生協さいたま生活協同組合・大井協同診療所、②東京ほくと医療生活協同組合・浮間診療所/医療福祉生協連 家庭医療学開発センター(CFMD) 【目的】家庭医の医療提供の対象として患者・家族・地域がある.地域を対象にした医療提供のアプローチにでは,一般診療における「診断学」と対比して「地域看護診断学(以下地域診断)」と呼ばれる方法がある.今回診療所担当地区で,地域資源の情報や地域医療ニーズについて知るために地域診断を試みた.
6.家庭医による子宮頚癌検診の取り組み 恒川 幸子①、西村 真紀② ①梶原診療所、②川崎医療生協・あさお診療所 【目的】わが国の子宮頸癌検診の検診率は諸外国と比べて極めて低く、20~30 歳代女性の癌による死亡原因のトップは子宮頸癌であり尚増加傾向にある。我々は検診率改善のため家庭医として2008 年から診療所で子宮頸癌検診を行う取り組みを始め、約1年が経過したところで質改善を目的にアンケート調査を行った。今回はアンケート調査の結果をもとに家庭医による子宮頸癌検診の利点や問題点を抽出・評価し検診率改善に役立てていきたいと考えた。
7.診療所での子育てひろばが関係者に及ぼす影響について 森永 太輔、北山 周 みなと医療生活協同組合・かにえ診療所 【目的】新規開業の診療所で月2 回のペースで開院より始めている子育てひろばが、①診療所職員、②ボランティア、③参加者である母親ら、④教室に参加する医師、にどのような影響を与えているかを明らかにする。
■ ワークショップ・シンポジウム 1.シンポジウム 「プライマリ・ケア研究のフロントライン」 (藤沼康樹:シンポジスト) 2.ワークショップ 「Chronic Care Modelによる診療の質改善に取り組もう♪」 (森尾真明、藤沼康樹) 3.ワークショップ 「先輩医師に聞く - Meet the experts -」 (藤沼康樹:「後期研修ディレクターに聞く」講師) |